第2回なぎさ和楽苑5階寄席(2025.5.8)

重度障がい者の入居者に楽しんでもらうということ

前回第1回のときには気づかなかったのですが、この「5階寄席」というのは、実は単なる認知症や身体障がい者の方々向けの寄席ではなく、認知症以外に何らかの障がいを抱えた方々の集まりだったようで。

重度認知症を「障がい者」と言えるのかどうかわかりませんが。



社会福祉法人東京栄和会特別養護老人ホーム「なぎさ和楽苑」

https://www.tokyoeiwakai.or.jp/

例えば「桜の木から落ちてパーになった」という話を繰り返すおばあちゃんがいたのですが、ちょっと知的障がいが入っているのかなと。

50代で右半身麻痺の車椅子の男性が前回も来てくれたのですが、自分の年齢がわからない。おそらく事故で脳に障がいがあるんじゃないかと推測します。

「寄席」なので落語もやるということで前回は上方落語『初天神』をやったのですが、今回は介護福祉士の中村さんに「落語なしでお願いします」「オッケーオッケー。じゃ、お話の会にしましょう」。

コロナが明けてボランティアが活発になってきましたが。しかし私はマスクをはずせません。マスクしながら大きな声でしゃべるのはかなり苦しいです。

一番前の明るいおばあちゃんは耳が遠い。私がなんか言うと「きょとん」とする。すぐ中村さんがおばあちゃんの耳元で「通訳」する。そして笑う。「だったら中村さんがここでしゃべりなはれ」と。

中村さん以外にヘルプで来ている介護福祉士の男性がいて、関西出身だと思うんだけどいちいちずっこけたり吉本新喜劇ばりのことをして入居者を楽します。「あんたがやんなはれ」。

話題は「人生いろいろ」と題し島倉千代子さんの歌を歌いながらみなさんのこれまでの人生を振り返ってくださいという企画だったのですが覚えていらっしゃらないようで。結局、ハチャメチャなトークとなり最後は童謡を大合唱しました。

終わってからお一人お一人と握手するのですが、中に「恍惚の人」みたいなおじいさんがいました。あれはなんという障がいだろう。差別的にならないよう注意が必要なのですが完全に白目をむいています。そのおじいさんの手を取って両手で右手を包むと、なんと表情の全くないおじいさんがニヤリと笑ったんです。

嬉しかった。これだから老人ホームのボランティアはやめられない。

ジャパライフではこういった活動に参加してくださる仲間を募っています。

宜しくお願いします。

ジャパライフ代表  篠原 拓生  090-9863-8944
 

PAGE TOP