"Tansu-ya" on Kannon-dori Street in Asakusa

浅草観音通りの「たんす屋」

There is a kimono shop called "Tansu-ya" on Kannon-dori Street in Asakusa. You can buy new and similar used clothes at a low price.

 

浅草の観音通りに「たんす屋」という着物屋があります。新品同様の古着を安く買えます。



3月14日の日曜日に妻と浅草へ。紺の羽織紐を買いに。そして「たんす屋」さんで羽織紐を買った。店員さんがマスク美人なのであれこれちょっかい。そのあと「喫茶ライト」という矢沢永吉ずくめの喫茶店へ。「喫茶ライト」についてはまたブログに書きたい。

もう一度マスク美人に会いたくなり喫茶店を出て着物屋へ。スカイブルーの着物を探しといてくれと。いちいちギャグで笑わせることも忘れない。たぶん「変なおっさん」と思われてる。

とりあえずフォロー。
「落語家だから」

ほんで3月17日の水曜日。「たんす屋」さんの店長から電話あり。スカイブルーではないが紺で身丈がぴったりのものがあった。古着だが紬の正絹だと。おそるおそる値段を聞くと5千円に消費税で5千500円。見に来てくださいと。忙しかったけど今週来週と外出ばかりで時間がないのですぐ浅草へ。マスク美人はおらず。でも商売上手な店長がいて…。

「この着物みてください。これは髭紬といって…ぺらぺらぺらぺら…」
「ところで篠原さん(私)の身丈にぴたりの着物と羽織があるんです。共生地です。白を基調にして黒の文様があります。これは白い糸に黒い糸を織り込んでこういう柄を出してるんです」
「5万円に消費税で5万5千円なんですが、身の丈のあうお客様が少なくて。丈を直したら10万円いくんで、こないだも粘って考えて買わずに帰っちゃったお客様がおられました」
「この羽織と着物は篠原さんのためにあるようなもんです。どうです。この羽織と着物に紺の着物もつけて5万5千円で頑張っちゃいます」

最初からこっちを売るのが目的だったのか。でもほしい。のどから手が出るほどほしい。

「ようし!歌舞伎町でぼられたと思って買う。銀行いってくる!」

ついでに白の角帯もサービスでつけさせることは忘れなかった。

「ありがとうございました。またお越しください」
「帰ったら白の羽織と着物が白ギツネになってたりせえへんな」

で、気に行っちゃった「喫茶ライト」で煙草をくゆらす。

まてよ。白の羽織に紺の羽織紐は似合わんな。

その場で店長に電話。

「白の羽織にあう白の紐ある?」
「それじゃ礼装になっちゃいます」
「ほな、何色がええ?」
「グレーがおすすめです」
「ほな探しといて」

グレーの羽織紐もサービスでつけさせりゃよかったと後悔。その場で紺の羽織紐を持ってれば…
「こないだ7千円わたしたな。7千円のグレーの羽織紐がほしい。ただで持って帰ってええな」
などと落語の『壺算』のようなことを…
するかっ!(笑)
 

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