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きよ彦BoB!! Vol.2
酒と単車とおしゃべりと
下北沢スターダストで林家きよ彦さんの「事実上の独演会」2回目が今日あり、聴きに行ってきました。
11月15日(月)に「本当の独演会」第1回が日本橋社会教育会館ホールで18:15開場18:30開演であるんですが、私はどうしようか迷っています。仕事が山のようにたまってる上に江戸川総合人生大学にも通わなきゃいけない。
いつものようにトークがあり、それから新作落語『いい感じの小料理屋』。
あのね。人の作った新作落語のあらすじを一回聴いただけで説明するのは難しいのよ。
「小料理山本」といういい感じの古びた小料理屋がある。女将さんと大将の二人で営んでおり、そこへ岸本君という常連がくる。聞くとあとから後輩が来ると。アメリカからの帰りらしい。岸本君はこの店のおでんが大好き。この味はどこの店でも出せないと。そこへこの店の娘が飛び込んでくる。うちと同じ店が埼玉の大宮にあると。どういうことなんだと両親に問い詰める。実は「山本」はチェーン店で全国はおろかニューヨークにまで店舗展開していると。すべて同じ味に統一されているらしい。この事実を知った岸本君はうろたえる。そこへ岸本君の後輩がくる。初めて会うはずの岸本君と大将は知った間柄。後輩は山本ホールディングスのゼネラルマネージャーとしてニューヨークへ行っていた。よくよく話を聞くと大将はもともと中華屋を経営しており、ふとしたきっかけで「山本」の傘下に入ることになったらしい。でも昔とった杵柄で蟹玉に自信がある。そこに目をつけた「山本」は大将の味を広めて中華屋チェーンを始めようという話が持ち上がっているらしい。それを聞いた岸本君。
「でもおでんだけは残してね」
まあメモしながら聴くわけじゃないし細かい間違いはあって当然であり、そこはきよ彦さんと関係者、並びに読者に断っておきますが。
中入りのあと古典『鈴ヶ森』の改作をやられた。古典の改作は私は得意でよくやるんですが、プロの場合はまずはお師匠さんに本来の古典を教えてもらい、オッケーをもらってから新作づくりに入り、自分の師匠のオッケーをもらうらしい。大変。
きよ彦さんの『鈴ヶ森』の改作は盗賊が女になってるところ。故に「たけのこが尻の穴に刺さる」とかいう下品なくすぐりは削除されていた。古典では盗賊が旅人に逆にすごまれ、「助けてほしけりゃ身ぐるみ置いていけ」というもの。ここをきよ彦さんは大胆にメスを入れ、盗賊のマヌケなほうは生き別れの兄を探すため盗賊の仲間になっていると伏線を入れる。そして旅人を脅すのだがそれが探していた兄。
「やっと兄に会えた。盗賊になって本当によかった」
続けて新作『反抗期』。17才の反抗期の女の子が主役。完全にぐれてる。そこへお母さんが部屋に入る。部屋の中やメイクをみて「なにこれ」「なにこれ」「なにこれ」。お母さんは娘に説教をするのかと思わす。「親の敷いたレールの上を歩く人生なんてまっぴらなのよ!」と反抗するが、なんとお母さんは娘を育ててきた過去をひとつひとつ取り上げ、「あなたが立派な不良になるように育ててきたじゃないの。大学出た弁護士とヤンキー上りの弁護士とどっちに依頼したい?」「ヤンキー」「落研出身の落語家と元ヤンキーの落語家とどっちがかっこいい?」「ヤンキー」「そうよ!だからあなたをそういうふうに育ててきたのよ!あなたはもう親の敷いたレールの上を歩いているのよ!」と。娘が呆然としているところにお父さんが帰ってくる。「バカヤロー!ふざけんじゃねー!」みたいな勢い。娘がお母さんに聞いた。「最近のお父さん、どうしたの?」「反抗期なのよ」。
師匠の林家彦いち師匠はきよ彦さんに「お前は二つ目になってからは古典はやらなくていい」とおっしゃっているらしく。ファンとしてはそれも残念だなと。まあ師匠の命令は絶対だからこれからは新作一本鎗、あとたまに古典改作というスタンスでやっていかれるんだと思います。しかし新作一本で高座を務めていくのは大変だと思う。古典はもうできちゃってるわけだけど新作は一からだから。あとネタが古くなりやすいのでこまめにリメイクする必要がある。とにかく頑張ってほしいものです。
落語を楽しんだあとはやっぱりこれ。煙草を吸いながら生ビール。
11月15日(月)に「本当の独演会」第1回が日本橋社会教育会館ホールで18:15開場18:30開演であるんですが、私はどうしようか迷っています。仕事が山のようにたまってる上に江戸川総合人生大学にも通わなきゃいけない。
いつものようにトークがあり、それから新作落語『いい感じの小料理屋』。
あのね。人の作った新作落語のあらすじを一回聴いただけで説明するのは難しいのよ。
「小料理山本」といういい感じの古びた小料理屋がある。女将さんと大将の二人で営んでおり、そこへ岸本君という常連がくる。聞くとあとから後輩が来ると。アメリカからの帰りらしい。岸本君はこの店のおでんが大好き。この味はどこの店でも出せないと。そこへこの店の娘が飛び込んでくる。うちと同じ店が埼玉の大宮にあると。どういうことなんだと両親に問い詰める。実は「山本」はチェーン店で全国はおろかニューヨークにまで店舗展開していると。すべて同じ味に統一されているらしい。この事実を知った岸本君はうろたえる。そこへ岸本君の後輩がくる。初めて会うはずの岸本君と大将は知った間柄。後輩は山本ホールディングスのゼネラルマネージャーとしてニューヨークへ行っていた。よくよく話を聞くと大将はもともと中華屋を経営しており、ふとしたきっかけで「山本」の傘下に入ることになったらしい。でも昔とった杵柄で蟹玉に自信がある。そこに目をつけた「山本」は大将の味を広めて中華屋チェーンを始めようという話が持ち上がっているらしい。それを聞いた岸本君。
「でもおでんだけは残してね」
まあメモしながら聴くわけじゃないし細かい間違いはあって当然であり、そこはきよ彦さんと関係者、並びに読者に断っておきますが。
中入りのあと古典『鈴ヶ森』の改作をやられた。古典の改作は私は得意でよくやるんですが、プロの場合はまずはお師匠さんに本来の古典を教えてもらい、オッケーをもらってから新作づくりに入り、自分の師匠のオッケーをもらうらしい。大変。
きよ彦さんの『鈴ヶ森』の改作は盗賊が女になってるところ。故に「たけのこが尻の穴に刺さる」とかいう下品なくすぐりは削除されていた。古典では盗賊が旅人に逆にすごまれ、「助けてほしけりゃ身ぐるみ置いていけ」というもの。ここをきよ彦さんは大胆にメスを入れ、盗賊のマヌケなほうは生き別れの兄を探すため盗賊の仲間になっていると伏線を入れる。そして旅人を脅すのだがそれが探していた兄。
「やっと兄に会えた。盗賊になって本当によかった」
続けて新作『反抗期』。17才の反抗期の女の子が主役。完全にぐれてる。そこへお母さんが部屋に入る。部屋の中やメイクをみて「なにこれ」「なにこれ」「なにこれ」。お母さんは娘に説教をするのかと思わす。「親の敷いたレールの上を歩く人生なんてまっぴらなのよ!」と反抗するが、なんとお母さんは娘を育ててきた過去をひとつひとつ取り上げ、「あなたが立派な不良になるように育ててきたじゃないの。大学出た弁護士とヤンキー上りの弁護士とどっちに依頼したい?」「ヤンキー」「落研出身の落語家と元ヤンキーの落語家とどっちがかっこいい?」「ヤンキー」「そうよ!だからあなたをそういうふうに育ててきたのよ!あなたはもう親の敷いたレールの上を歩いているのよ!」と。娘が呆然としているところにお父さんが帰ってくる。「バカヤロー!ふざけんじゃねー!」みたいな勢い。娘がお母さんに聞いた。「最近のお父さん、どうしたの?」「反抗期なのよ」。
師匠の林家彦いち師匠はきよ彦さんに「お前は二つ目になってからは古典はやらなくていい」とおっしゃっているらしく。ファンとしてはそれも残念だなと。まあ師匠の命令は絶対だからこれからは新作一本鎗、あとたまに古典改作というスタンスでやっていかれるんだと思います。しかし新作一本で高座を務めていくのは大変だと思う。古典はもうできちゃってるわけだけど新作は一からだから。あとネタが古くなりやすいのでこまめにリメイクする必要がある。とにかく頑張ってほしいものです。
落語を楽しんだあとはやっぱりこれ。煙草を吸いながら生ビール。